ふるさとの緑を復元したアイデア事例集

法面保護と周辺植生の導入 【ER緑化工法+TG緑化工法】 山ア建設(株)〈長野県〉

施工3年後(平成19年9月)の様子

木本が進入しています。


長野県白馬村北城の道路改良工事。平成16年10月施工。

地山は礫質土で、1割2分勾配の西向き斜面。標高700m。周辺はカラマツ、クヌギなどの林。

周辺自然植生を導入するため、無播種でER緑化工法〈表土培養工〉厚さ約5cmと検討したが、植生基盤の厚さが3cmに限定されていたため、無播種施工を断念した。結局、TG緑化工法〈接着繊維工〉+ER緑化工法〈表土培養工〉で基盤の厚さ3cm、急速緑化型の種子配合を採用した。

導入種子:コマツナギ、メドハギ、ヤマハギ、イタドリ、ススキ、ヨモギ、トールフェスク、イタリアンライグラス


吹付作業


吹付完了

 


 ER緑化工法〈表土培養工〉は、現地の表土を種菌として培養したものを基盤に混入し、
 裸地斜面を樹林化する緑化工法です。

 ・・・ER緑化工法の施工手順・・・

 1.現地表土採取(泥状基材2500リットル当たり表土1リットル)

 2.培養器に約5リットルの清水と活性剤を注入した後、
   ブルーシートなどで覆い2〜3日間現場で培養する。

 3.培養した表土をTG緑化工法の泥状基材に混合して、吹付施工する。

 

§ 経過

施工後1年半(平成18年5月)

草本、ヤマハギ、メドハギなど導入種が生育しています。

ヤマハギ

メドハギ

施工後2年半(平成19年5月) 


導入した植物が生育している一方、周辺から多種類の草本が進入しました。木本の進入はまだみられません。

主な導入種


イタドリ

ヤマハギ

ヨモギ

主な進入種


フキ

クジャクシダ

クマイザサ

タチイヌフグリ

ノミノツヅリ

ハルジオン

ヒメオドリコソウ

コケ
 

施工後3年(平成19年9月) 

夏を過ぎて、緑が濃くなり、

ボリュームもアップました。

  ハギの花が咲いています。

写真中央に注目!

ドングリも落ちています。

林床ではコナラが育っています。

これはナラガシワ(?)

ミズナラ(?)その向こうに栗の実が!
 
※ナラガシワとミズナラの葉はよく似ています。2〜3cmの葉柄があるのがナラガシワ、葉柄がほとんど見えないのがミズナラです。
     

 

施工後3年で周辺から木本が進入しました。今後、どのように周辺植生と同化していくのか・・・観察を続けていきます。

 

撮影・資料:山ア建設(株)


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