長野県白馬村 法面保護と周辺植生の導入

長野県白馬村北城の道路改良工事。平成16年10月施工。

地山は礫質土で、1割2分勾配の西向き斜面。標高700m。周辺はカラマツ、クヌギなどの林。

周辺自然植生を導入するため、無播種でER緑化工法〈表土培養工〉厚さ約5cmと検討したが、植生基盤の厚さが3cmに限定されていたため、無播種施工を断念した。結局、TG緑化工法〈接着繊維工〉+ER緑化工法〈表土培養工〉で基盤の厚さ3cm、急速緑化型の種子配合を採用した。

導入種子:コマツナギ、メドハギ、ヤマハギ、イタドリ、ススキ、ヨモギ、トールフェスク、イタリアンライグラス


 ER緑化工法〈表土培養工〉は、現地の表土を種菌として培養したものを基盤に混入し、
 裸地斜面を樹林化する緑化工法です。
 ・・・ER緑化工法の施工手順・・・

 1.現地表土採取(泥状基材2500リットル当たり表土1リットル)

 2.培養器に約5リットルの清水と活性剤を注入した後、
   ブルーシートなどで覆い2〜3日間現場で培養する。

 3.培養した表土をTG緑化工法の泥状基材に混合して、吹付施工する。


撮影・資料:山ア建設(株)


写真1

吹付作業


写真2

吹付完了


写真3

施工後1年半(平成18年5月)

草本、ヤマハギ、メドハギなど導入種が生育しています。


写真4

施工後1年半(平成18年5月)

ヤマハギ


写真5

施工後1年半(平成18年5月)

メドハギ


写真6

施工後2年半(平成19年5月) 





写真7

施工後2年半(平成19年5月) 

導入した植物が生育している一方、周辺から多種類の草本が進入しました。木本の進入はまだみられません。


写真8

施工後2年半(平成19年5月) 

イタドリ(導入種)


写真9

施工後2年半(平成19年5月) 

ヤマハギ(導入種)


写真10

施工後2年半(平成19年5月) 

フキ


写真11

施工後2年半(平成19年5月) 

クジャクシダ


写真12

施工後2年半(平成19年5月) 

タチイヌフグリ


写真13

施工後2年半(平成19年5月) 

ノミノツヅリ


写真14

施工後2年半(平成19年5月) 

ヒメオドリコソウ


写真15

施工後2年半(平成19年5月) 

コケ


写真16

施工後3年(平成19年9月) 

夏を過ぎて、緑が濃くなり、
ボリュームもアップました。


写真17


写真18

施工後3年(平成19年9月) 
ハギの花が咲いています。


写真19

写真中央に注目!


写真20

林床ではコナラが育っています。


写真21

これはナラガシワ(?)



※ナラガシワとミズナラの葉はよく似ています。2〜3cmの葉柄があるのがナラガシワ、葉柄がほとんど見えないのがミズナラです。


写真22

ミズナラ(?)その向こうに栗の実が!


※ナラガシワとミズナラの葉はよく似ています。2〜3cmの葉柄があるのがナラガシワ、葉柄がほとんど見えないのがミズナラです。


施工後3年で周辺から木本が進入しました。今後、どのように周辺植生と同化していくのか・・・観察を続けていきます。



※写真をクリックすると大きい写真をご覧頂けます。
[閉じる]